「始まったから文句を言うな」は本当に正しいのか?
2025年の大阪万博がついに開幕しました。 テレビやSNSでは盛り上がっていて、「もう始まったんだから、今さら文句を言うなよ」「批判するなんて空気読めよ」なんて声も聞こえてきます。 でも、正直それってどうなんだろう?って思います。
進んでるから文句を言うな、って危ない考え方じゃない?
たとえば、仕事やプロジェクトでも「始めちゃったからこのまま突き進め」っていう空気ってありますよね。だけど、それで失敗した例なんて山ほどある。 歴史を振り返っても、日本は「もう止まれない」「反対するな」という空気の中で、戦争に突き進んでしまった過去があります。 最近だと、自民党の政治なんかもそう。決まったら誰も止められないし、問題が起きても「もうやっちゃったから仕方ない」で終わる空気がある。
万博を批判してる人=楽しんでる人を攻撃してるわけじゃない
誤解してほしくないのは、万博に行ってる人、楽しんでる人にケチをつけたいわけじゃないってことです。 文句を言いたいのは、あくまで「企画者」や「運営のやり方」。莫大な費用、ずさんな準備、不透明な構造。そこに対して「おかしくない?」って声をあげるのは自然なことだと思うんです。
正直、私だって行けるなら行ってみたかった
実は、個人的には「行けるなら行ってみたい」って気持ちもあります。 NTTの株主優待でチケットが当たる抽選があったんですが、残念ながらハズレました(笑) もしチケットがあって、大阪観光がてらだったら、行ったかもしれません。でも、今のところ自腹で行く気にはなれません。(東京だからちょっと交通費かかるし、宿泊費も高いでしょ) なにより、人混みが苦手なんです。 人気のラーメン屋に並ぶくらいなら、空いてる普通のラーメン屋を選ぶタイプなんで…。
好意的な声は「政権に近い人たち」ばかり?
万博をやたら持ち上げてる人たちの顔ぶれを見ると、ホリエモンとか、ちょっと偏りがあるなと感じます。 政権から何かしらの恩恵を受けてるような、そういう立場の人が多い印象。 そうなると、素直に「いいイベントだね!」って思えない部分もあります。
そもそも本命は「万博」じゃなくて「カジノ」では?
そして気になるのが、万博のすぐ隣で始まるIR(統合型リゾート)計画。 つまり、カジノです。しかも日本初の本格的なカジノ施設。 来週からいよいよ着工だそうで、「え?そっちが本命なんじゃないの?」って勘ぐりたくもなります。 万博はどう見ても赤字確定っぽいし、その損失をカジノで取り戻そうって腹なんじゃ...って思ってしまうのは、考えすぎでしょうか?
最後に
私は、「今さら文句を言うな」という空気が、世の中をおかしくしてると思っています。 本当に大事なのは、始まってからでも「おかしいことはおかしい」と言えること。 その声を封じてしまうような空気のほうが、よっぽど危ない。
それに、大阪万博って、正直もう赤字はほぼ確定なんじゃないでしょうか。 だったらなおさら、今からでも「どうすれば少しでも楽しめるイベントになるか」を考えたほうがいいと思うんです。
無理にたくさんの人を入れて混乱させるよりも、入場者数を制限して、安全にゆったり楽しめるように改善する。 希望者には返金対応してでも、クオリティを保った方が、結果的に印象もよくなるんじゃないかと感じます。